ブラジルセリエB第12節:戦術分析と注目試合

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ブラジルセリエB第12節:戦術分析と注目試合

ブラジルセリエB第12節:守備が優勝を決める

ブラジル2部リーグの予測不能な魅力

欧州リーグを長年分析してきた筆者にとって、ブラジルセリエBの混沌は常に魅力的だ。1971年創設の20チーム制リーグは南米サッカーの人材育成場であり、4チームが昇格する一方で降格の恐怖が全試合に緊張感をもたらす。

今節のハイライト

ワラス・レドンダ 1-1 アヴァイ(6月17日)

「前半と後半で全く異なる試合」となったこの一戦で、アヴァイは支配率63%を記録しながらカウンターで失点。データによると左SBは5回もポジショニングミス—プレミアリーグ基準では未熟だが、セリエBの移行局面では典型的なプレーだ。

ボタフォゴSP 1-0 シャペコエンセ(6月20日)

xG(期待得点)0.87対0.83が物語る激闘。78分のセットプレーで決着したこの試合で、ボタフォゴのCBコンビは空中戦89%勝率という昇格への武器を見せつけた。

浮上する戦術トレンド

  • 終盤ゴール多発:6試合で75分以降の決定的ゴール
  • ホームアドバンテージ低下:今節のホーム勝利は40%のみ
  • セットプレー支配:全得点の38%が定位球(プレミアリーグ29%比)

シーズン中盤を迎え、3位アトレチコ-GOが攻守のバランスでどう躍進するか要注目。ミナス戦での2-1逆転劇は将来の優勝候補たる資質を示していた。

データ出典:Opta Brasil及び筆者Pythonトラッキングモデル

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